逆流性食道炎
☆逆流性食道炎
・タケキャブ(ボノプラザン)20㎎1日1回 朝食直前 4週間投与
改善あれば維持療法としてタケキャブ10mgに減量する
不十分であれば難治性GERDとしてさらに20mgのまま4週間投与できる
維持療法から再燃した場合は20mgに増量し4週間投与する
cf)・GradeA/Bは2週間、C/Dは4週間投与で粘膜損傷が改善する。
・高ガストリン血症により胃カルチノイドの危険性も否定できないため、4週間投与の後はパリエット10㎎に変更し維持療法としても可。
・痛いときに服用(on demand)は症状改善も粘膜損傷改善のはつながらない。
(追加分)
・ガスモチン5㎎ 3錠分3 毎食前
・アルロイドG内服液(5%) 1回20-60ml 1日3-4回 毎食間および就寝前
・ガスターD20㎎ 1錠分1 夕食後
・生活指導(頭位挙上、左側臥位、就寝3時間前の食事禁止)
cf)・再発因子:食道裂肛ヘルニア、GradeC/D、ピロリ菌陰性、萎縮性胃炎なし、非喫煙者、女性、身長150㎝以下
・GERDのうち60%はNERD(粘膜損傷なし)、20%はびらん性食道炎、10%はバレット食道。治療抵抗性になるのはNERD>>バレット食道>びらん性食道炎。GradeDはいきなり発症する。NERDからGradeDに増悪するのは5%程度。
服用時間の略語
☆服用時間の略語
N:毎食後
M:朝食後
T:昼食後
A:夕食後
VdS:眠前
VdE:食前
造影剤
☆造影剤
・ガストログラフィン 経口/注腸用76%100ml 経口は10-30ml原液/注腸は3-4倍で希釈
CFで大腸癌見つかった時に注腸で使用
・ウログラフィン 60%20ml 生食で2倍希釈
ERCP、PTCD、関節造影、膿瘍のドレーン造影時に使用
・オムニパーク
造影CTで使用
・イソビスト
脊髄造影で使用
ERCP時のパス
ERCP時のパス
☆ERCP時のパス
・ミダゾラム(ドルミカム)10mg/2ml 1A
ペチジン(オピスタン)35mg/1ml 1A+生食100ml点滴
ブスコパン20mg/1ml 1A
注)上記をERCP前に処方しておく
・フサン10mg
生食100ml
15分かけて1日2回(ERCP前日から開始)
注)フサンは溶解用の蒸留水20mlを入力すること。
・痛みなく、採血データがERCP前より増悪なければERCP翌日昼から流動食開始
cf)ERBDだけならワーファリン中止しなくてもよい。
cf)ワーファリン内服中でERCP予定だが、不穏ありヘパリン持続静注できないときは、プレタールを投与し、2日前に中止する。
cf)ERCP時の点滴オーダー
当日:
ペチジン35mg1Aiv、ミダゾラム10mg+生食100mg、フサン10mg+生食100ml1日2回、マキシピーム1g+生食100ml1日2回、ラクテック500ml、ソリタT3500ml1日2回
翌日:
フサン10mg+生食100ml1日2回、マキシピーム1g+生食100ml1日2回、ラクテック500ml、ソリタT3500ml1日2回
低蛋白血症、腹水(肝硬変、がん末期)
低蛋白血症、腹水(肝硬変、がん末期)
☆低蛋白血症、腹水(肝硬変、がん末期)
・献血アルブミン25%12.5g50ml 1瓶
1日1回投与 3日間。1ヶ月に6回まで投与可。
cf)癌緩和ケア中ならコストの面でCARTという方法もある。 腹水もある場合はラシックス20㎎1Aを混注する。
・ソルダクトン100㎎1A+生食20ml 静注(ソルダクトンは生食以外は全て白濁するので、側管から投与せずにフラッシュで投与する)
cf)水分制限を行う(食事水分1000ml、飲水制限800ml)。
cf)肝硬変で肝性脳症や消化管出血があり食事取れないときはアミノレバン200-400ml/日+フィジオ35 500mlで1日最大1000mlほどにしておく。経口摂取できるならリーバクト3包分3を使う。
・エレンタール40gを300mlに溶かして朝夕2回 吸収不良があるとき
軟膏
☆軟膏
・かゆみ:オイラックスクリームをまず使ってみる。他にヒルドイドローション、ヒルドイドクリーム、レスタミンクリーム。
cf)オイラックスクリームが効かない時はヒスタブロック(セレスタミン)1回1-2錠を1日1-4回投与する(1錠にPSL2.5mgが含まれることに注意、長期使用ならH2ブロッカーを併用する)。
cf)ヒルドイドの一般名はヘパリン類似物質
・褥瘡:イソジンシュガーパスタ(感染巣ある場合は外科コンサルトの上、デブリしてもらうこと)
・下痢やPEGのかぶれ:アズノール軟膏
・真菌様のかぶれ:ビスコポールやラミシールクリーム
・蜂窩織炎:アクリノール液
・乳がん自壊部の軟膏はロゼックスゲル0.75%などを使うとよい。ない場合はメトロニダゾール250mg4錠+プロピレングリコール3ml+親水クリーム ニッコー96gを混ぜたものを1日数回塗布する。
・療養病院での皮膚軟膏は次の順に1-2週間ずつ様子みていく。オイラックス→ビスコポール→デルモゾールG。小水疱あればビダラビン軟膏。全身性の時はデルモゾールG30g+ワセリン30gを混ぜて塗布する。2週間して改善あればデルモゾールを漸減していく(例:デルモゾールG20g+ワセリン40g)。