咽頭痛
<咽頭痛>
☆A群β溶連菌への抗菌薬投与はリウマチ熱はNNT4000、AGN予防効果なし⇒症状改善と扁桃周囲膿瘍の予防目的。
☆咽頭炎は高熱+喉の痛みメイン、咳なし、鼻水なし。
☆前頸部リンパ節腫脹なら細菌性(化膿性扁桃腺炎)、後頸部ならEBV。白苔と39℃以上の高熱は細菌性でもウィルス性でも見られる。
☆EBV感染の診断はVCA-IgM/IgG,EBNA,EAで行うが、結果が出るまでに時間がかかるので、塗抹標本で異型リンパ球があればEBVとする。
☆小児の初感染、20歳のkissing diseaseならEBVで良いが、中年の異型リンパ球はHIVを考える。
☆MumpsIgM/IgG,CMVIgM/IgG,adeno virus Ag,溶連菌迅速検査も行う。
☆カナダルール(38℃以上、咳なし、前頸部リンパ腫、扁桃肥大)2項目以上でAβ溶連菌迅速検査。
☆溶連菌と伝単(EBV)が鑑別できない場合は、ABPCやAMPCは禁忌(伝単で皮疹が出るのはアミノペニシリン系(サワシリン、オーグメンチン、ビクシリン、ユナシン)で、ペニシリンGやセフェム系は問題なし)。メイアクト100mg3錠分3を5日分、ペニシリンアレルギーの場合はジスロマック250mg2錠分1を3日分処方、クラリスロマイシン200mg2錠分2を7日分処方、クラビット100mg5錠分1を5日分処方のいずれかにしておく(サワシリンやオーグメンチンは避ける)。