個人メモ

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抗生剤のMICについて

☆抗生剤のMICについて
 MICとは最小発育阻止濃度。例えば、http://www.antibiotic-books.jp/drugsによると、緑膿菌のMIC80(80%の菌が死滅するMIC)に関して、MEPMは6.25μg/ml、PIPCは16μg/mlとなっている。
 ここで例えば、ある検体から培養された緑膿菌株に対し、PIPCのMICが32μg/mlの場合、添付文書に載っている処方量ではMIC32μg/mlに相当する血中濃度が保てないということ=効果がない、Rと判定される。
 培養感受性試験の結果、MEPM、PIPCがともにS(感受性あり)でも、MEPMのMICが6μg/ml、PIPCのMICが6μg/mlなら、この緑膿菌はPIPCの方が効きやすいということになる(本来のPIPCのMICは16μg/mlであるため)。 つまり、ともに感受性があり、かつ標準MICと比較しMICが低い抗菌薬がより効果があるということになる。